スクールのコーチが生徒にいつも言うのは、「ラケットはゆっくり振る」です。今回のブログでは、ラケットをゆっくり振るための呼吸方法(全集中の呼吸)について書きます。
私の周りだけかもしれませんが、テニスが上手な人は、スイングがゆっくりしているように見えます。
テニスがそれほど上手くない人は、ラケットを常に力一杯振るのでスイングスピードが早く、強いボールが打てますが、反面ボールコントロールが難しくなってミスが多い傾向があります。
自分としてわかっていたのは、ラケットを振るスピードは呼吸の仕方によって変わることです。ラケット4機種8本を交互に使い、手作り室内練習器具でラケットをゆっくり振るための呼吸方法を色々試してみました。
ラケットをゆっくり振るのに効果のあった呼吸方法は、レディポジションからテイクバックまでは、「スウウー」と息を長く吸って、フォワードスイングからフィニッシュまでを、「ブオーー」と長く息を吐き出す呼吸方法(全集中の呼吸)でした。
この呼吸方法(全集中の呼吸)を練習してから、オンコート練習で試してみましたが、ボールコントロールがしやすくなりました。この方法は、腕の力でラケットを調整するよりも簡単で確実でした。
「インパクトで息を吐け!」とよく言われますが、早いスイングだと呼吸するのが難しく、早くスイングするのが癖になるとスイング中に息をしなくなります。ゆっくり振ろうとした時にも呼吸をしていないことがあります。呼吸をしない時間が長くなると息が上がりやすく、正確なスイングにも影響があります。
常時呼吸をするのは大事であり、呼吸を意識することでテニスが良くなりました。オンコートでのミスの多くは、息を止めてラケットを振っていたのが原因じゃないかと思えました。
この呼吸方法(全集中の呼吸)を意識して練習していますが、身につけば、サーブやボレーでも効果的があると思います。
あとがき
グランドストロークやボレーのオンコート練習でこの呼吸方法(全集中の呼吸)を習得するには、誰かに一定した球出しを長時間してもらわないと難しいと思います。