結果的に大谷選手の壁練習ウォーミングアップからインスパイアされました。
ヘッドのラケットを8種16本揃えたセットを「ヘッドCPIを利用する練習キット」と命名したいです。
「ヘッドCPIを利用する練習キット」を、手作り室内練習器具を使って練習することで、安定したスイングが身につき、能力に応じたパワーのボールがコントロールできるようになります。
「ヘッドCPIを利用する練習キット」一式(8種16本仕様)
大谷選手投球ウォーミングアップ
大谷選手が使用する重さの違うボール
大谷選手は、登板しない日でも壁練習をします。何種類かの重さの違うボールを使うことで、ボール制御や投球姿勢を安定させる対応力を鍛えていると思います。
ラケットスイングと投球には共通点があるので、違うラケットを使うことで、野球のピッチングと同じようにスイングが安定する言う仮説を立て複数のラケットでの練習を始めました。
ただ、大谷選手の練習方法をラケットに応用するには二つ問題点がありました。
一つは、練習に使うラケットの選択です。野球のボールの重さのような、明確で客観的な基準が必要でした。
ラケットの性質上、単純な重さの違いに加え、ラケットのバランス(スイングウエイト)が違うと体感する重さが変わります。
極端なことを言えば、同じメーカーの同じシリーズでもラケットの重さが5g以上違うと異なるラケットになります。
さらに、重さの同じラケットでも、違うストリングでは、感触が違ってきます。
道具を複数使う練習では、ラケットの選び方は難しいですが、基準を作るためには、とりあえず同じラケットを2本揃えました。
というのは、ラケットは、製品がばらつくのが前提の工業製品だからです。工程のブレイクスルーがない限り、カーボンを巻く作業から型に入れる方法は、人間の手作業のため精度に限界があります。
売られているメーカー小売り価格なら、スペックが完璧に揃ったラケットの大量生産は完全に採算割れになります。
後付けで、錘でバランスを変える方法でラケットのスペックを合わせる調整は難しいです。
経験上、同じ振り味のラケットを2本揃える方法は、最初から重さの揃ったラケットを買って、同じストリングを同じテンションで張るしかありません。
同じラケットが複数あれば、他のラケットとの比較の精度が上がります。
ヘッドのラケットは、2020モデルからCPIがラケットに印字されていますが、このCPIでラケットの特徴を標準化しています。
同じラケット2本揃え、他のCPIのラケットと並行して使うことで、大谷選手のピッチング練習と同じ効果をテニスで再現することができます。
大谷選手の練習では、重さの違うボールを使いますが、テニスの場合は、前述したように重さではなく、CPIのような総合的にバランス計算された数値が明らかなラケットを使う必要があります。
CPIが違うラケットを使った練習を続けることで、ボールコンタクトの制御やスイング姿勢を安定させる対応力が鍛えられ、いつも効率的なスイングができるようになります(結果論なので想像です)。
違うラケットで、いつも効率的なスイングができるようになると、ラケット性能がわかります。ボールのスピン量、パワー、コントロール精度の違いをはっきり感じます。
使っているラケットは全てヘッドになりますが、ラケットシリーズ(スピード、グラビティ、エクストリーム、インスティンクト)の意図によるラケットの違いがあります。
例えば、最も違うのは、エクストリームSです。ボールコンタクトの時ではなく、スイングしている最中で、ラケットを一番硬く感じます。バットを振る感覚に近いです。そのせいなのか、擦り上げなくても強烈なスピンがかかり、強いボールが打てます。
二つ目の問題は、テニスは打撃するスポーツであり、ボールはテニスコート内の枠に打ち込む競技にもかかわらず、野球のトスバッティングやティーバッティングのように、簡単にできて、効果的な反復練習の方法が少ないことです。
テニスで、安定した大量のボールを打つ練習をするには、テニススクールの専門施設で指導者のサポートがないと、なかなかできません。
この問題点は、手作り室内練習器具を使って練習することで、クリアできました。
違うラケットを使って、短時間に安定したボールを大量に打つことができます。
おそらく、週一テニスの7倍(毎日練習できるので推定)早く上手くなります。
紹介したのに何ですが、「ヘッドCPIを利用する練習キット」の難点は、CPIの範囲をどのようにしたら良いかの答えがないことです。
ケースバイケースで、どれだけのラケット本数を使えば、どれだけ上手くなるかの保証はありません。
本人の目指すところを明確にするため試してみたいラケットの本数に比例してお金がかかります。
賢明で極端な選択肢として、1本しかラケットを持たない人でも奇跡的に上手くなった人もいますが、この方法は、テニスを続けない可能性の方が遥かに高いです。
今回紹介した「ヘッドCPIを利用する練習キット」は、ラケットが1本約3万円(ストリング込み)で、重さを揃えた2本を使うので、総額48万円です。
ラケットが1〜2本なら、残ったお金で、プライベートレッスン、ストリングマシン、ボールマシンが買えてしまう額です。
普通ならやらない、ヤバいお金の使い方で、結果が出なかったら後悔しか残らなかったと思います。
まとめますが、たまたま2年ぐらいやったら良かったと言うだけです(笑)。
でも、「ヘッドCPIを利用する練習キット」を使って上達するためのヒントは、トップスピンロブ練習につきます。
「ヘッドCPIを利用する練習キット」詳細情報
赤マルしたのが使用しているラケットです。各CPIレベルの表の上段は難しいラケットで、下段は優しいラケット?CPIが連続するようにしています。