Regnirt-sorpの日記

a recreational tennis player's bible

ラケット周り消耗品の不安商法

お店にストリング交換のためにラケットを持ち込んだとき、お店からラケット周りの消耗パーツを替えるのは、テニス先進地ではジョーシキであり、替えないのは一生パンツを替えない人と同じと言われたとすれば、それは、誤ったロジックで騙す不安商法です。

 

なぜ誤ったロジックなのかは、ちょっと考えてみればわかります。ラケット周りの消耗品は、少なくとも1ヶ月は交換しなくても、使い心地は変わりませんが、パンツは違います。24時間パンツをはき続ければ、ほとんどの人ははき心地は悪くなるので、そもそもパンツとラケットが同じ土俵に上がるはずがありません。比較することが不適切な例を使うのは、人を不安に陥れる詐欺の手口と共通点があります。

 

また、消耗品交換をしたりしなかったりすることや交換する間隔は、ラケットの使用頻度とオーナーの経済力や感性(吝嗇度合い)に依存しているので、パンツの例を出されても、ほとんどのお客は納得しないでしょう。

 

バボラのヘビーユーザーなら、お店からバボラのラケット周りの消耗品は、劣化しやすく、消耗スピードが早いので、頻繁に交換しないとダメだ!と言われたら、二度とこのお店は使わないはずです。

 

簡単に納得できる訳がないのに、テニス先進地のジョーシキから遅れているからだ!と紋切り型の持論をお客にふりかざすのは、マッドマックスです。初めてのお客にも同じような対応をするなら、お客を観察する力とお客の気持ちを分析する力が弱過ぎて、気の毒になります。

 

話は変わりますが、ラケット周りでの消耗品は、オーバーグリップテープ、ストリング、リプレイスメントグリッブ、グロメットですが、全てを交換した時のパーツ代金と工賃(部品代と同じ金額)は、8,000円〜といったところなので、3回もリフレッシュすれば、新品ラケットが買えます。

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不安商法の目的は、無駄な消費の喚起です。競技テニスでなく、普通にテニスをするなら、使えるラケットは2本もあれば、事足ります。長期に常時使うつもりなら、ラケットには最低限のレストアが必要なのは当然です。しかし、毎回、名品ラケットと称して、型遅れのラケットや中古ラケットを売付けられ、手放してはいけない!と脅されたうえに、ラケット周りの消耗品を交換しろ!、と命令されれば、年間の維持コストは、年に数回しか使わない保持ラケット分までかかることになります。

 

お客のためという「呪いの言葉」や誤ったロジックで、お店だけが儲かるシステムに組み込むセールストークなので、頭の回転が早い人は、ラケット周りの消耗品の交換を勧められても、躊躇するはずです。

 

買わないお客を批判して、買わせようとするお店には、君子危うきに近寄らず!です。