ボウブランドのオーバーグリップテープを巻いて、バボラの振動止めを装着したラケットの総重量は2本とも318gで、ブログを書き始めてから購入したラケットでは最も重いです。それなのに、一番使いやすいラケットです。
ストリングは、ソリンコツアーバイトソフト1.20mmを54ポンドで依頼しましたが、周波数換算でテンションを測定したら、随分低い値でした。サンプル音源が多いので、現実の値に近いと考えられますが、最初に低テンションで張った訳ではなく、感触が良いので気にしないことにしました。
サークルの練習は、ボールが古く悪いので、今回の練習には、安い割に品質が高いヘッドデビスカップのニューボール2缶使いました。
何度かこのボールを使ったことがありますが、今回驚いたのは、グランドストロークやボレーで、これまで使ったラケットとストリングの組み合わせでは聞いたことのない、大きな打球音だったことです。
グランドストロークは、楽にボールが飛びました。ボレーは、こんなにボレーが上手かった?と思えるボールが打てる確率が上がりました。
圧巻はサーブでした。ピュアアエロよりも軽く振れてボールスピードが速くなるのと、ストリングパターンが密でコンタクトでピュアアエロほど回転がかからないのとで、いままでにないコントロール精度で、センターやワイドに打ち分けることができました。ダブルスとシングルスの試合練習では、サービスゲームをこれまで以上にキープできました。
ピュアアエロは、予想どおり2ヶ月でお蔵入りになりました。重いラケットが使えるきっかけをくれてありがとう!ピュアアエロ!
これからのシーズンは、ピュアドライブ&ツアーバイトソフトで頑張ります。
あとがき
ピュアドライブもピュアアエロもベストセラーラケットですが、たくさん売れたラケットでも一長一短があり、誰にも合うラケットという訳にはいきません。
テニスウエアハウスのテスター評価は、ブラス面に加えて、マイナス面まで評価しています。
2019ピュアアエロのDownsidesは、
Still hard to control flat shots
です。
2018ピュアドライブのDownsidesは、
Muted feel not for everyone
Power can be hard to control
です。
スペックだけみると、ピュアアエロとピュアドライブは、長さ、重量、バランス、スイングウエイト、ラケットヘッドの形状は、ほとんど同じです。
相違点は、ストリングパターン(ピュアアエロが粗い)、スイングウエイト(ピュアアエロが高い)、フレーム剛性(ピュアアエロが低い)です。
実際にボールを打ってみると、ピュアアエロはボールのどこを打ってもトップスピンが掛かりますが、ピュアドライブでトップスピンを掛けるには、ボールの下半分を打つ必要があります。
ピュアアエロのフレームは、ピュアドライブに比べ、高いスイングウエイト(振ったときに重く感じます)でパワーがあり、粗いストリングパターンと、低いフレーム剛性で「しなる」ため、スピンが自然に掛かるラケットデザインになっています。これがピュアアエロでフラットショットを打つのが難しい理由になります。
ピュアドライブのフレームは、ピュアアエロに比べ、低いスイングウエイト(振ったときに軽く感じます)でラケットが簡単に振れ、細かなストリングパターンと高いフレーム剛性により、ボール離れが早いので、フラットショットを簡単に打てるラケットデザインになっています。このフレームの特徴により、ピュアドライブは、力任せで打つほど、テニスウエアハウスのテスターの評価コメントのように、コントロールは難しくなります。
ラケットがベストセラーであれ、ストリングがどうであれ、ラケットのフィーリングが自分のプレースタイルに合致する度合いがより高いラケットを選択するのが良いと思います。
どちらのラケットも悪くないですが、今の自分には、ピュアアエロよりピュアドライブが倍以上合っている感じがしています。
新しいラケットを選ぶ基準は、自分がどれだけ欲しいと思えるかです。その上で、これまでのラケットと比べ、自分の能力で今のラケット以上に使えるのかを検討して買うので、使う期間が短いラケットでも、買って良かったと思います。