Regnirt-sorpの日記

a recreational tennis player's bible

フェレール選手のトップスピン

youtubeにあったUSオープンでのフェデラー選手の練習風景です。簡単にトップスピンやスライスを掛けることができたらテニスはもっと楽しくなりますね。
 
フェデラー選手のスイングはなかなか真似ができませんが、フェレール選手のスイングを真似したら、上手くトップスピンが打てるようになったので、フェレール選手の前と横からのアングルのフォアハンドのスライドショーを作りました。フェレール選手は、クリーンショットをヒットするスイングでトップスピンを掛けているのがわかります。

 

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ポイントその1
ロックインポジションで反動をつけるラケットと手首の形はこのようになります。
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直後に、ロックインポジションをリリースして、顔が向いている方向(プロで相手コート正面を向く選手は皆無です。)、つまりボール方向の右斜め約45度方向にスイングします。ボールは正面から飛んできていますが、ロックインポジションからは、正面方向やクロスコート方向に打ち返すスイングをしません。
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ロックインポジションの反動のパワーが効率良く伝わるのはコンタクトまでです。腕の反動も使って正面方向やクロスコート方向に打とうするとパワーが出ないうえに手首を痛めます。
 
ポイントその2
ボールインパクトからは、ボディターンを使います。ボールをグリッ、ゴロッとなる感じ(ボールを潰す感覚)が正しい感覚です。フィールテニスでは、コンプレスアンドロールと表現しています。
 
コンプレス(グリッ)
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ロール(ゴロッ)
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コンタクトからフィニッシュまでのラケット移動はボディターンによります。
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練習のヒント
ロックインポジションをリリースして、右斜め45度方向にスイングしてボールコンタクトすると、当然ボールは右方向に飛んでいきます。それを正面やクロスコートに飛ぶようボディターン(コンプレスアンドロール)で調整していきます。腕を使って方向を変えると、ラケットにボールコンタクトからのグリッ、ゴロッ、を感じることができないうえ、パワーもなくトップスピンも掛かりません。
 
ラケットのヒント
フェレール選手は剛性の低いラケット(56)を使っているので、スイングを真似してみました。
使ったラケットはグラフィンXTスピードレフプロとグラフィンラジカルレフで、どちらもポリエステルストリングを張っていますが、クリーンショットとトップスピンの再現性が高いのは、フレームが柔らかく(61)、ラケット長が長いスピードレフプロの方でした。
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少し硬く(63)ノーマルのラケット長のラジカルレフは、このスイングをするとパワーが出るせいか飛び過ぎますが、上手く打てると、スピンにパワーが加わって 面白いです。
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スイングの基本の基本
日本では余り知られていないかもしれませんが、テニスのスイングでスイング方向とボールの飛び出し方向が一致するのは、片手バックバンドだけです。バトミントンもそうかも?
 
フレームの剛性とストリングの組み合わせについて
ガット張りの技術に慢心しているお店は、ガット張りだけで何とかしようと考えます。例えば、同じラケット(ラケット剛性はほぼ同じ)を使って、同じテンションで張ったポリエステルXポリエステルとポリエステルXナチュラルを比較してどちらが使い易いかを比較したりします。この比較に意味がないのは、低いラケット剛性のフレームを選択すると、前者の組み合わせが使い易いと感じ、高い剛性のフレームを選択すると後者の組み合わせが使い易いと感じるからです。ラケットフレームがフィーリングの大部分を決めるので、異なるストリングを同じテンションで評価する意味はありません。また、道具は人を選びます。自分の体力でスイングスピードがコントロールできる使い易いフレームに、フレームにあったストリングを選択するのが評価の基本でしょう。たった数種類のフレームとストリングの組み合わせでテニスができるなら、世界で販売されるラケットフレームとストリングはもっと少なくていいはずです。まあ、ブラックテニスショップの言われるままラケットを決めるのも選択肢の一つですから、何も言えませんが(笑)。