Regnirt-sorpの日記

a recreational tennis player's bible

剣とラケットの取り扱いの共通点

内田樹の研究室のブログから一部を引用して、「剣」の部分を「ラケット」に置き換えています。きちんと打ち返せるようになった現在の私が考えるラケットの取り扱いの極意です。

以下置き換え文

体術で相手を「敵」とみなさないように、ラケットを「道具」とはみなさない。
ラケットといかにして複素的身体を構成するか。
人間に比べるとラケットは構造がシンプルで、自分から勝手に動かないし、関節もないし、筋肉もない。
でも、ラケットには固有の生理があり、ある初期条件を与えると、そのあとの「最適動線」は自動的に決まる。
ラケットを抜き、構え、ある種の初期条件(切先の起点と終点)を入力すると、ラケットは「最適動線」を求めて動き始める。
人間のとりあえずの仕事はこのラケットの自発的な動きの邪魔をしないことである。
ラケットにはラケットのご事情があり、お立場というものがある。
だからラケットの運動に対してレスペクトを示されなければならない。
人間が作為的に操作しようとすると、ラケットはそのポテンシャルを発揮することができない。