Regnirt-sorpの日記

a recreational tennis player's bible

ラケットを道具として使わないスイング

私がテニスバイブルとしているYouTubeのチャンネルFeel Tennis Instruction に1年前にアップされたスイングの参考になる動画がありましたので紹介します。

Swing A Tennis Racket Like A Weight Instead Using It Like A Tool - YouTube

説明が長くて眠くなるので、参考になった部分を切り取りました。興味と時間があればYouTubeで全部の内容を観てください。

Instagram post by @regnirt_sorp • Mar 17, 2019 at 4:20pm UTC

 

要点は、フォアハンドやバックハンドのグランドストローク、サーブ(オーバーヘッド)では、ラケットをハサミ、ナイフやフォーク、ペン、ワインオープナーバックパックをその用途で使うようには使わないことです。切り取った動画のように、バックパックは担がずに、振り回すような動作をして、ボディターンや体重移動をイメージします。次の段階で、ラケットを単なるウェート(重り)とみなしてスイングします。ただし、スライスやボレーのスイングは、ラケットをテニスの道具として使います。私の説明では上手く伝わらず、意味不明かもしれませんが、やってみれば意味がわかると思います。普通のテニスとはイメージの違うアプローチなので(笑)。

 

参考になるイメージは、ニュートンのゆりかごです。

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YouTubeのポイントを画像をまとめました。

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バックパックを移動させる大きな動きをボディターンで行うとともに、ラケットは単なる重り(ニュートンのゆりかごの鉄球)として、ボールにぶつけます。いわゆる脱力スイング(緩く握っているだけで、結果的には、腕を使って振るスイング)とは、少し考え方が違い、ラケットを重りとして感じ、それを腕の力ではなく、体幹の回転や体重移動を使ってテニスボールに当てるスイングのイメージです。

毎日の練習では、手作り室内練習器具を使っていますが、ラケットを道具として使わないスイングの練習をすることで、ラケットを持っている腕に不用意な力が入るのが防止され、優しく当てても、強く当てても、ボールコントロールが安定することがわかります。

手作り室内練習器具を使う練習の合間に、少し重いダイニング用の椅子をバックパックのように振り回していて気がついたことがあります。ラケットに比べて重い椅子を振り回して、ラケットと同じ力を加えようとするなら、ニュートンの法則に従い、速度は、(ラケットの重さ)/(椅子の重さ)にスピードダウンします。このスピードだと、ラケットを普通にスイングしたときに早すぎて感じることができない運動連鎖を感じます。椅子をラケットに持ち替え、椅子を振り回したのと同じように、ラケットをウェートと考えて、椅子を振り回すゆっくりしたスピードから通常のラケットのスイングのスピードに上げていけば、運動連鎖の正しい感覚をラケットに応用できます。

体幹のイメージのおかげで、フォアハンドやバックハンドだけでなく、椅子に座ってのサーブ練習でも、ラケットが振り回しやすくなり、ボールスピードが上がった気がします。

 

YouTubeの動画は無料です。情報には、インフォメーションとインテリジェンスがあります。YouTubeのようなインフォメーションソースを『無料だから価値がない』と言い切るのは簡単です。しかし、たくさんの動画のインフォメーションを必要性や信頼性に基づき取捨選択、内容分析して、解釈や価値判断を追加したインテリジェンスになっている場合、それを判断決定に使う事例は枚挙に暇がないでしょう。このブログでは、インンテリジェンンスを提供することを心がけています。今の時代、お金を出す価値のある情報が、無料の情報と競い合っていることを忘れてはいけません。

また、教則用として参考にするなら、プロテニスプレーヤーのコマ撮り写真を寄せ集めて解説しているだけの監修者の自己満足の教則本よりは、フィジカルコーチのたった数秒の解説動画の方がより理解できて、再現の可能性は高いと思います。

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あとがき

とても品位がないけど、頭のいいプロストリンガーは、毎月のように、新しいストリングを発売しています。発売したストリングは、名前が良く知れた市販品とは比べものにならないほど素晴らしい機能を持つと毎回宣伝しています。でも、申し訳ないけれど、「そんな素晴らしいストリング」の賞味期限は人々(会員)が期待するほどではありません。すぐにそのストリングでもうまく説明できない事象がでてきます。そのときに「あ、このストリングはそれほどではなかった」とさくっと撤回してくださるといいんですけれど、なかなかそうはなりません。というのは、「頭のいい人」の頭の良さは「自分の間違いを間違っていなかったかのように取り繕う」手際において際立つからです。これは長く生きて来た私が確信を込めて断言することができることの一つです。ほんとうにたいしたものです。思わず拍手したくなることさえあります。実際のところ、来月になれば、ダメなストリングはブログの記事を削除して、なかったことにして、しれっと新しい次のストリングを宣伝していると思います(笑)。

あるプロのストリンガーさんの話 - Regnirt-sorpの日記

 

あとがきその2

各国のストリンガーの団体が、タイヤ交換と同じ、機械を使う単純作業であるガット張り替え作業に任意資格を持ち込み、ガット張り替えの作業手順を平準化したことは高く評価できます。手順に従えば、誰が張っても同じ結果になります。その結果、世界各国で開催されるツアー大会に参加するプロ選手はどこの会場でも同じようにストリングを張ってもらうことができます。しかし、あるプロストリンガーのように、調子に乗って、その任意資格の格付けを根拠に、世界最高峰の技術と言われても、電子制御の業務用ストリングマシンを使って手順通りに張られていれば、任意資格者とそうでない人とのガット張りの違いはわかりません。そもそも、格付けというのは「みんなができること(平準化された作業)を、他の人よりうまくできるかどうか」を競わせることだからです。平準化された作業が履行すれば、ストリングの印字はまっすぐで、グロメットに負担のない結び目の状態になり、仕上がりの見た目は綺麗に見えます。きちんと張られているかを判断する基準になるので、お店の技術を知ることができます。私は、他人のラケットも張り上がり状態が美しくないと気になるので、極力見ないようにしてます(笑)。極端に逸脱した誤った手順で張られたラケットと比較して、自分のガット張りが素晴らしいと自慢されても、タイヤ交換が素晴らしい(正しい手順と整備不良のないことがデフォルトなので)とはなかなか聞かないのと同じで、苦笑するしかありません。

 

あとがきその3

例えば、現実は、誰でもが練習すれば、時速200kmのサーブが打てるようになるわけではありません。しかし、ラケット、ストリング、シューズ、アパレルの大手メーカーは、トッププロ選手と契約して、自社製品をツアー大会で使ってもらい、それらを使えば、時速200kmのサーブや強烈なストロークが打てると錯覚させる広告テクニックを駆使しています。

私の知り合いに、時速200kmのサーブが打てる人がいますが、聞くと、自分で張り替えをしていました。ラケットのガット張り替えを上手に早くできるお店はたくさんありますが、上手に張ったラケットだからといって、誰でもが時速200kmのサーブを打てる可能性は高くないでしょう。反対に、先の知り合いのように、お店で張らなくても時速200kmのサーブを打てる人がいます。

何でもそうですが、道具の条件が整っていても、努力してできること、絶対にできないことはあります。また、プロスポーツ選手やアマチュア選手であっても、ラケットやストリングを調整しても、個人の能力限界を超える難しさがあり、製造メーカーは、使いやすい製品に重点を置いています。そのため、アマチュア未満のプレーヤーを対象として発売している自社のラケットの宣伝に、時速200kmのサーブを打つプロ選手を起用しても、カタログには時速200kmのサーブが打てるとは書きません。フェデラー選手、ジョコビッチ選手、大坂なおみ選手のラケットが市販品と同じか違うかという話題はいつも議論になりますが、彼らのパフォーマンスは異次元であり、一般消費者には実現できないからカタログには書けないと思います。しかし、製造メーカーは、市販品のラケット開発において、どうやれば、彼らと同じような能力を発揮できるかを常に考えていると思います。

あるプロストリンガーは、最初から上手なアマチュア選手にインプレを書かせて、それを宣伝材料にする、ステマを行います。ほとんどのインプレは、異口同音に「感動しました!」です。その十数人の「感動しました!」のインプレが、いつの間にか、自分がガット張り替えをしたラケットは、プロ選手と同じようなボールが打てるといった、過剰な宣伝になっています。販売促進のために、お客に無償奉仕させて作製したプロ選手の動作等を解説したラケットの使い方の教則本(数量限定)を利用します。教則本が数量限定なのは、宣伝のパフォーマンスだからですが、教則本を利用する目的は、自分のガット張りしたラケットは、教則本の通りにラケットを使わなければ、プロ選手と同じパフォーマンスは発揮できないという逃げ道のためです。予め逃げ道を作ってガット張りの責任を負わないようにしたうえで、やり方さえ知ればできるようになると錯覚させ、ダマして売る手法を催眠商法と言います。楽して上手くなりたい、気分だけが良い人は買うかもしれませんが、まともな感覚の人は、それを見抜くでしょう。プロストリンガーは、自分のガット張りしたラケットを購入した人(=被害者)は頭が良いと褒め、購入者数(=被害者数)を公表しています。後悔先に立たずで、信じて購入した人(=被害者)は、周りのまともな人から「そんなバッタもんを買う方が悪い」とバカにされるので、無理筋のテニス指導と用品永久購買契約の無限地獄に引き摺り込まれたのを誰にも相談できません。購入金額が少ないうちは簡単にお付き合いをやめさせてくれますが、購入金額が大きくなった優良なお客になってしまうと、この人からの迷惑メールに加え、引き留めメールが毎日送られてきます。できる人を利用し、できない人に、できると思い込ませて物を売り付ける商売を詐欺と言います。

「本物を知った人間は絶対に後戻りしない」等の迷惑メールを毎日送りつけるのは、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」や「ストーカー規制法」に触れる可能性があります。

 

あとがきその4

今年から、土日休みの勤務体制に戻ったので、いつもの練習相手とは、なかなか日程が合わず、今年初めて練習をしました。4月にある草大会で、ダブルスのペアをお願いしたので、ダブルス練習をしましたが、シメは、シングルスのマッチになりました。今回は最初は調子が良くて、4-0までいきましたが、調子を維持できず、5-5で時間切れでした。悔しいですが、ダブルスを組むので良しということにしておきます(笑)。