Regnirt-sorpの日記

a recreational tennis player's bible

ウイルソンスチーム105Sが発売されてなければ

このラケットについては評価のわかれるところですが、好意的なウイルソンスチーム105Sのインプレッションもあります。実を言うと。このラケットを知らなければテニスを辞めていたと思います。


というのは、プロのストリンガーさんのガット張りを知ってしまうと、これ以外のテニスショップで同じラケットを張ってもらっても全く違うものになってしまうからです。前回プロのストリンガーさんの張ったラケットに違和感があると書きましたが、それ以外の普通のガット張りを一言で表現するなら「気持ち悪い打感」で、体に悪い食べ物を食べている感じです。


素人とプロの間には、それ位のギャップがあります。知らないというのは恐ろしいことですが、自分で張ることができなければ、食あたりするようなガット張りにも料金を払わなければなりません。


正しいスイングは科学的な根拠があるので、その理屈どおりスイングして実際にスピンが打てるスチーム105Sは、緩まないように適正に張られていれば、正しいラケットの一つだと思います。


ただ、105Sの試打のモニターを読んでみると、新商品に興味を持つ(=技術革新を信じる)日本のプレイヤーにもかかわらず、正しいスイングが身に付いているとは思えないコメントが多いことがわかります。


昔の自分もそうでしたが、スピンはラケットがかけるものと思っていた時期がありました。否、スピンは正しいスイングでかけるんです。でも、ラケットがダメなら、体を痛めてかけるしかありません。わたしの周りでスピンをかけられる人は変則スイングで故障の証(サポーターやテーピング)があります。これに付け加えて、ラケットが良くても、ラケットとの相性があるというのが私の体験です。


話は戻りますが、正しいスイングをする限り、ガットが1ヶ月以内で切れるなんてことはあり得ません。想像ですが、切れた人のほとんどは横糸(クロス)が切れていると思います。横糸が切れる打ち方は、ボールに縦の回転はかかるはずはありません。当然ボールに縦の回転がかからなければトップスピンではありません。縦回転しない重力による放物線運動と空気抵抗による減速の現象をトップスピンといってはばからない日本のテニススクールやテニス指導の問題点があります。


スチーム105Sはガットも痛まず、トップスピンがかかります。プロのストリンガーさんのガット張りでなくても、ラケットの技術革新で実現したものだと思います。


実は近所のスポーツ店で国内販売仕様を買って、ルキシロン4Gを55Pで張ってもらいましたが、使ってすぐに緩み、ものすごく酷い仕上がりでした。○り人の認定者でしたが、緩まずに張ることができるというのはガット張りの最低条件ですので、それさえクリアできれば、誰でも入手可能なすばらしいラケットです。


正しいスイングができればの話ですが・・・。