ジョコビッチ選手、フェデラー選手、ナダル選手のフォアハンドを見ると、グランドストローク練習でスイング時にラケットを振り切っています。
ラケットを振り切ることができなかった時、素人発想で、テイクバックから反動をつけたり、脱力したり、色々試してみましたが、プロ選手のようにラケットが自然に巻きついてきませんでした。振り切ったつもりのスイングをビデオで撮影すると、フィニッシュでラケットが自然に身体に巻きついてこないので、無理やり背中までラケットを回しているのがわかりました。
ところが、身体の使い方を変えれば、簡単にラケットを振り切ることができるようになりました。ラケットを振り切ることができたら、フォアハンドでトップスピンを打つ感覚がわかるようになりました。
ご存知のとおり、ラケットはフルスイングすることでトップスピンを掛けるようにデザインされています。なので、グランドストロークはラケットを振り切れるようにならないとダメです。
振り切ることができれば、異なるラケットを打ち比べた時にそれぞれのラケットの特徴がよくわかるようになります。つまり、このラケットとあのラケットのこの部分が違うとはっきり言えます。ラケットの種類を複数持っているなら、その中でのベストラケットを判断できると思います。
ナダル選手のフォアハンドで、参考となるスライドショーを作成しました。比較として愛好家の振り切っているように見えてそうでないスイングを載せました。
ポイントは、コンタクトする直前までにスピネーションを行い、コンタクト直後からプロネーションすることです。
この連動は素振りで確認できます。上手くできていれば、フィニッシュの位置で風切音が聞こえ、ラケットが背中まで自然に回ります。コツはコンタクトまでにラケットの勢いをつけないことです。力任せのスイングだと習得は難しいです。
ナダル選手のフォアハンド振り切っていないスイング