先週グラフィンXTのスピードRevPro(以下スピードと言います。)がきちんと当たらなくなりました。理由を探るため、今日は試しに旧グラフィンのエキストリームLite(以下エキストリームと言います。)も使ってみたところ、スピードの使い勝手が良くなりました。軽いラケットを使うには、力任せにならないスイングが必要なようです。
2本のラケットの共通点は、カタログスペックのとおりフレーム重量265gで、選んだグリップはどちらもG1ですが、スピードのグリップの方が少し太い感じがします。
エキストリームと比べ、スピードのラケット全長は約1センチ長く、ラケットヘッド面積は2平方センチ小さいです。フレームだけの状態ではどちらのラケットもほぼイーブンバランスですが、同じガットを張る場合には、スピードはクロスが2本少ないので、ガットの重さを加えたラケットヘッド重量が軽くトップライトになります。
素振りをしたときのラケットの違いは、USRSAが認定するラケットテクニシャンにマイクロジェルエキストリームMPをチューンナップしてもらったときのビフォーアフターと感じが似ています。ビフォーがスピード、アフターがエキストリームです。素振りだけなら、ラケットヘッドが少し重いエキストリームの方が気持ち良いです。
ただし、当時プロがチューンナップしたラケットを使っても、ボールを上手に打てませんでした。その理由は、ラケットを気持ち良く振ることと、正しくラケットを使うこととがイコールではないからです。このブログを書いている動機にもなっていますが、正しくラケットを使うことの方が重要だと思います。
エキストリームはラケットヘッド面積が100平方インチで当て易いので、実践ではコンタクトまでゆっくりスイングして、コンタクトは大分身体の前で当てるようにしたら、非常にコントローラブルに使うことができました。
このラケットの使い方をすると、エキストリームはかなり良いラケットです。ところが、スピードに持ち替えて同じようにラケットを使うと、コントローラブルプラスパワーのあるボールが打てる更に素晴らしいラケットであるのがわかります。
今日エキストリームを使うことで確認できたのは、先週はラケットの使い方に問題があったことでした。重いラケットに比べ、軽いラケットは慣れてくると無理やり力任せに振ってしまいがちですが、重いラケットを使うのと同じ感覚で使うのが正しいラケットの使い方と言えそうです。
エキストリーム、スピードともラケット剛性が高いので、コンタクト直前までゆっくり振ることでスピンがよく掛かります。更に剛性の高いグラフィンXTでクロスのストリング本数が少ないスピードの方がよりスピンの掛かった強いボールが打てると思います。最新素材の軽いラケットを使いこなすには、コンタクトまでのフォワードスイングでスイング速度を上げるのは百害あって一利なしです。