Regnirt-sorpの日記

a recreational tennis player's bible

シフィオンテク選手、ラケット変えたってよ

シフィオンテク選手の使うラケットが、昨年使っていたプリンスツアー100から、テクニファイバー「T-Rebound298 Iga Swiatek」(2021年6月発売予定)に変わっていました。

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今年の全豪の3回戦までの試合を観る限り、新しいラケットは、昨年の全仏決勝よりもボールのスピードが遅くなった感じがします。

それでも、今年の特徴としては、左右のコントロールの精度が高くなり、相手コートの厳しいコースに打っているのと、攻め込まれても確実に相手コートに攻撃的なボールを返しているのが印象的です。

引用リンク記事によると、テクニファイバーのラケットエンジニアと複数回にわたって試打とチューニングを行い、シフィオンテク選手のプレースタイルとスイングスピードに合わせたラケットに仕上げたそうです。

市販品のプリンスツアー100は、メーカー契約していなかったので、新しいラケットは素晴らしい恩恵があると思います。とりあえず、複数のラケットで、スペックはキチンと揃っていると思います。

 

海外版テクニファイバーT-Rebound シリーズの285gスペック

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海外版プリンスツアー100(290g)スペック

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テニスラケットのパワー、スピン、コントロールは、ラケットヘッド面積とストリングパターンの匙加減です。

ラケットメーカーのラケットシリーズの多くは、ラケット重量によりスイングウエイトを変えて、幅広いユーザーが使えるようにしています。そして、一般的には、ラケットフレームのスイングウエイトが同じ値だと、メーカー、フレーム重量、剛性が違っても、振り味は近くなります。
テクニファイバーT-Reboundとプリンスツアー100とは、ラケットフェースエリアが100平方インチであること以外、全ての基本スペックが異なります。

テクニファイバーのT-Reboundシリーズは、ラケット長:26.5インチ、 バランスポイント:平均320mm、ストリングパターン:16×19 で、3種類のフレーム重量を展開しており、市販で一番フレーム重量が重いのは285gです。

シフィオンテク選手が使っているラケット「T-Rebound298 Iga Swiatek」は、T-Reboundシリーズの285gのスイングウエイトをプリンスツアー100の値に合わせて錘で調整した結果、ラケット重量が298gになったと考えます。

テニスのプロ選手は、スイングの再現性が高いので、どんなラケットでも使い熟せます。

シフィオンテク選手のラケット変更のように、プロ選手は、若いときから長く使ってきたラケットであっても、振り味が同じであれば、ラケットメーカーの乗り換えができてしまうので、ラケットメーカーが才能のある選手を若いときから囲い込んでおく理由の一つだと思います。

ただ、シフィオンテク選手の新しいラケットは、これまでとストリングパターンが変わっています。同じメーカーのラケットでもストリング数が多くなれば飛ばなくなり、感覚は違うので、ラケット変更に躊躇すると考えますが、簡単に変えてしまったので、ツアー100の標準フレームを変える理由があったのでしょう。

私は、ツアー100標準フレームからオースリーに変えました。オースリーフレームは、標準フレームよりもラケットがパワーを補ってくれるおかげで、どんどん衰えていく私のようなアラカンでも、飛んで、コントロールの良いボールが打てます。ラケットを変更したことで、テニスの質は改善しています。標準フレームのツアー100からオースリーフレームのツアー100に変えて正解でした。

 

それでも、全豪のシフィオンテクの試合を観ていると、テクニファイバーのT-Reboundが良さそうです。「T-Rebound298 Iga Swiatek」が6月に発売されたら、285gを検討してみるかな(笑)。