Regnirt-sorpの日記

a recreational tennis player's bible

2017ピュアストライクのインプレ

テニスウエアハウスに、2019ピュアストライクモデルのテスターレビューが載っていたので、2017ピュアストライクと評価点数の新旧比較表を作ってみました。

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表が見難いですが、を右半分にピュアストライクの新旧を比較しています。左半分には、後で取り上げるピュアアエロの比較です。表の赤丸は、同じラケットを新旧比較して、点数が上回る項目です。青丸は、2019ピュアアエロと2017ピュアストライクを比較して点数が同じか上回る項目です。

 

ピュアストライクに関しては、プロジェクトワンセブンと呼ばれた2017ピュアストライクの評価の方が、新しいモデルより高いです。まあ、総合で90というのは、当時、同じ時期に発売されたラケットとの相対評価では、ズバ抜けて良かったからでしょう。2017ピュアストライク以降、この点数を上回るラケットはなく、テニスウエアハウスがサイトに掲載したメーカーを満遍なく売るために、大人の事情がありそうです。

 

2017ピュアストライクは、今年の8月中旬に同じスペックで2本購入しました。ストリングは、ソリンコツアーバイトソフト1.20mmを54ポンドで張っています。オーバーグリップテープは、マンティスパフォーマーフォーレイテッド。振動止めは外して使っています。

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テニスウエアハウスでの解説で、ピュアドライブとピュアアエロの中間の位置付とありました。実際のコートを使う練習は、試合も含めては週一にしているので、ラケットを変えながらだと、正確に評価できないため、2017ピュアストライクだけを4時間使いました。

コートで使うのは2回目ですが、手作り室内練習器具で毎日使っているので、ウォーミングアップから、問題なく使えました。コントロールの良いラケットです。ラケットが若干重いので、ラケットの自然なスイング軌道に逆らわないようにしました。中上級者向けの競技用のラケットの多くは、スイングウエイトが高く設定してあります。その分、ラケットフェイスが小さかったりとラケットデザインに工夫してあり、初心者向けと違って、力任せに振ったら意味がありません。ラケットに任せない、無理なスイングでは、どんなにパワーのある人でも振り切れず、ボールが短くなります。無理のないスイングをすれば良く飛び、重いラケットの割に身体の疲れ方は少なくなります。ただ、無理のないスイングとスピンをかけるのは、相反する行為です。スピンをかけるのに握力を使い果たしてしまい、練習後半に握力がなくなってしまいました。そのため、フォアハンドのグランドストロークが、どうやってもボール1〜2個分からホームランの範囲で、ベースラインオーバーになりました。

ダブルスの試合形式練習は、同程度の相手だと本当に良いラケットでした。相手のレベルが上がると、ボール速度も早くなります。厳しいコースも打ってきます。その結果、守るショットでボールが短くなったり、攻めるショットでスピンが上手くかけられなくなったり、コントロールが甘くなったり、途端にラケットが難しくなりました。ロブはオーバーするので、低いボールを打つと、相手前衛のナイスボレーの餌食になり、サービスキープができません。初心者のときみたいに精神的なダメージが残りました。

 

相手の技術が同レベルで無理させられなければ、2017ピュアストライクは、良品ラケットだと思います。使ってみて物足りない項目(=自分の体力の足りない項目)は、冒頭の新旧比較表の2019ピュアアエロの欄の青丸の項目と一致していました。青丸の項目は、パワー、サーブ、トップスピンです。2019ピュアアエロの特徴は、ラケットの重さの実測値は他2機種と数グラムしか変わらないですが、空力抵抗の少ないラケットフレームのおかげで、振ってみると、物凄く軽くなり、数十グラム以上の差を感じることです。前回の試合で2019ピュアアエロを使ったとき、青丸の項目は気になりませんでしたが、振り回し過ぎて疲れました。

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5月にソリンコハイパーG1.20mmを56ポンドで張り替え。オーバーグリップテープは、マンティスパフォーマパフォーレイテッド。振動止めは外して使っています。

 

今年から300g超のラケットを使い始めました。今年購入したピュアドライブ、ピュアアエロ、ピュアストライクは、3機種ともバランスが同じなので、手作り室内練習器具を使って、ラケットに逆らわずスイングすれば、どれも使いやすいラケットに感じます。ただ、コート練習や試合で使う場合は、手作り室内練習器具の時とは違い、フレーム形状、スイングウエイト、フレーム剛性の影響で、振り抜くときの抵抗が変わり、使いやすさやボールのアウトプットが全く異なるラケットになります。

今回の練習でわかったのは、2017ピュアストライクが自分の体力(持久力ではなく、筋力が足りない)ではまだ十分使いこなせないラケットということでした。練習や試合の場面でも、現状の体力で勝てるラケットが必要です。

話は変わりますが、上手くならない理由は選択するラケットにもあります。1種類のラケットだけしか使わずに、上手くなる場合もあります。良品ラケットと言われるラケットも、体力との相性があり、必ずしも勝てるラケットではありません。3機種使ってみて、300gのフレームだと、現在の自分が試合で使えるラケットは、結果を残した2019ピュアアエロだけだと思います。近々ダブルスの試合がありますが、ベーグル回避には、2019ピュアアエロを使うしかないかも(笑)。

 

あとがき

今年のUSオープンで優勝したナダル選手、グランドスラムで話題に上がった日本人2人が使うラケットは、2019ピュアアエロです。

 

ナダル選手

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望月慎太郎選手

ウインブルドンJr優勝

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井上晴さん

USオープンヒッティングパートナー
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ラケットフェスの白丸のステンシルマークは、ストリングメーカーソリンコです。

 

あとがき その2

手作り室内練習器具で、3機種を満遍なく使うと、ピュアアエロが軽すぎと感じるようになります。使って楽なのは重いピュアストライクですが、実践はギャップがあります。バックハンドの調子が良いのは、ピュアドライブです。ダブルスで前衛に打ち込むなら、このラケット以外は考えられないので、ラケット選択に迷っています。
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でも、毎日使うと、どんどん良くなる2017ピュアストライクは、良品ラケットです。