ボール出しでの振り回し練習で、ベースラインのセンター地点に、回り込む目印として、ボールや小さな三角コーンを置く場合があります。
ツアーコーチに学ぶ！スペインテニス #1【フォアハンドストローク前編】 - YouTube
このYouTube動画でのレッスン生の動きを見ると、ただ目印のボールを回っているだけで、テイクバックは腕を使ってラケットを引いています。西岡靖雄コーチの動きを編集しましたが、目印のボールを回るフットワークでテイクバックを行い、打撃は腕の力ではなく、体のひねりを使っています。
Instagram post by @regnirt_sorp • Jun 11, 2019 at 7:36pm UTC
目印が小さいと、レッスン生のように、回り方の意味がわからずに回ります。私も、スクールのレッスンで、何度か小さいコーンポストを目印して、この練習をしたことがありますが、上手くできたことはありません（笑）。
西岡コーチのこの動画を観て、もっとわかりやすい目印にしたらどうかと思い、試しに丸椅子を使ってやってみました。
最初は、目印が大きいので、フットワークが上手くいかずに、椅子に当たったり、腕でラケットを引かないので、テイクバックのセットができず、スイングまでの流れが上手くできませんでしたが、ゆっくりと１００回ぐらい練習したら、できるようになりました。
フットワークは、人それぞれの骨格や体の柔軟性が違うので、社交ダンスのような完成したステップにはなりませんが、体の前にバランスボールを抱えた状態をイメージしてやると、フットワークで体の向きを変えやすくなります。
編集した動画のように、目印の前から回り始めますが、右利きのフォアハンドは時計と反対回り、バックハンドは時計回りになります。参考として、フォアハンドのポイントをまとめた図を作成しました。
上からみた一連の動作の体の向き
テイクバックのセットまで、腕でラケットは絶対に引きません。フットワークで体の向きを変えていきます。テイクバックのセットまでは、体の前にバランスボールの空間を抱えているイメージが有効です。
テイクバックから打撃までは、腕よりも体を回す力を使います。
椅子を使うことでフットワークでテイクバックできるようになるので、正しい素振りの練習ができます。椅子を回れるようになれば、ボールのような小さい目印にしても大丈夫になっています。
この練習をした後、改良型手作り室内練習器具を使って練習してわかったことがあります。
それは、テイクバックのセットが倍以上早くなり、ボールをよく見て打撃するのに練習前と比べて驚くほど余裕ができることです。この練習が上手くできるだけで、これまで打ち難かった深いボールやゆっくりのボールが上手く打てるようになって、今までの打ち方は間違っていたと実感できます。
おそらく、国内テニス愛好家のほとんどが腕を使ってラケットを引くテイクバックをしています。だから、練習や試合では息をするようにミスします。誰もそれが当たり前だと思っていおり、愛好家のままでテニスを続けています。自分もその一人でしたが、フットワークを使ったテイクバックでテニスが劇的に改善することを知ることができました。
あとがき
雨天の練習で、動きの確認をしました。目印を回る動きは、ラリーのランダムなボールで実践しようとするには、無理がありました。回る練習は、同じコースの球出しで、基本動作を確認する練習だと思いました。しかし、テイクバックのとき、大きなバランスボールを抱えているイメージをするのは、余裕のあるテイクバックに相当効果がありました。
今回の練習で、ラケットを雨で濡らしたのもありますが、周波数換算のテンションは大分低くなっていたので、ストリング交換に出しました。ソリンコハイパーＧの１.２０ｍｍを５６ポンドでお願いしました。
今回は、ピュアアエロのカラーに合わせたバボラの振動止めを試してみましたが、良い感じでした。
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