ドイツ製ストリングのイソスピードピラミッドの張り替えを依頼したインスティンクトSとピュアアエロが還ってきました。感想は物凄く良かったです。
Kimony(キモニー) iso-SPEED(イソスピード) Pyramid(ピラミッド) ホワイト KIS889
- 出版社/メーカー: Kimony(キモニー)
- メディア: その他
- この商品を含むブログを見る
2本を比べてみると、良かったのはポリエステルを推奨ストリングとしないインスティンクトSでした。なので、バボラーは3日坊主になると思いましたが(笑)、なってません。ピュアアエロは打感が改善し、重さを全く感じなくなり、買って良かったラケットであり、インスティンクトSを使わなくなりました。
国内でもあまり知られておらず、ストリングフォーラムネットでもスピン以外は高く評価されていない値段の安いストリングですが、メーカー宣伝スペックを愛好家レベルで発揮するストリングです。ラケットを選ばないので、これまで使ったポリエステルストリングでは群を抜いています。ゲルマン魂、素晴らしいですが、ストリング単価が安く、テニスショップの売上貢献度が低いので、在庫がなくなれば、販売終了になってしまうと悲し過ぎるので、誰も読まないこのブログ限りで、誰にも話さず、なかったことにします(笑)。
Stringforum.net: Isospeed Pyramid
愛好家が人気ストリングを使ってもカタログ性能が出ない原因はハッキリしています。それは、ストリングの適正テンション(ラケットフレームの適正テンションではありません)で張られていない(ゆる過ぎ)ことやプレーヤーのスイングスピードが遅い(力任せ)ことの2点です。
また、ラケットやストリングの根本的な選び方で、誰かが使っているラケットやストリング、売れ筋のラケットやストリングの場合、皆と同じものを買った安心感が担保されただけで、もしかすると、合わないラケットやストリングを多くの愛好家が選んでいる可能性を示唆していますが、テニスショップのゴーイングコンサーンを考え、ネガティヴコメントはブログのみにします(笑)。
私がテンションが低いと感じたピュアアエロは、素人作業で、簡易ガット張り機プロストリンガーを使って、バボラRPMブラストを48ポンドで張ったものです。張りたてにもかかわらず、今回張り替えを依頼したテニスショップによると、それより遥かに弱いテンションになっていたようでした。前の所有者が使用を諦めたのは、ラケットやストリングが適正ではなく、本来の性能がわからなかったと思います。長い目で見て、ホームストリングより、テニスショップに依頼した方が良いと宣伝しようと思います。オーバーグリップテープがゴーセンでしたが、ボウブランドに巻き換えたら、グリップが滑らずベストなフィッティングになったので、安いアクセサリーは問題あり!と言うのも忘れず宣伝します。
いつもテニスショップにはテンションお任せで張ってもらっていますが、インスティンクトSは52ポンド、ピュアアエロは50ポンドで張り替えたと連絡がありました。ちょっと低いかなと思いましたが、画像の通り、周波数換算で測定をすると高い値でしたので、数日〜数週間経って、テンションが安定したときの値がその位になるのかもしれません。10日後は、反対になってます。
実際に使ってみると、インスティンクトSは、テクニファイバーのマルチフィラメント(現在のテンションは48ポンド)よりも、イソスピードのポリの方が柔らかく使い易いです。以前ブラックコード4Sのポリを使ってみて、マルチフィラメントにしていましたが、イソスピードなら、インスティンクトSにも合うポリエステルストリングでした。
今回張ってもらったテニスショップは、ストリングやテンションが違っても、フレームを変形させず、同じ形でストリンギングされています。
2日目のテンションロス
4日目のテンションロス
8日日のテンションロス
11日目のテンションロス
16日目のテンションロス
22日目のテンションロス
31日目のテンションロス
実は、ピュアアエロは物凄く良くなりました。最初、慣れているインスティンクトSの方がスピンが良くかかりましたが、バボラー初心者ではありますが、ピュアアエロはパワーのある本当に良いラケットで、インスティンクトSを使わなくなりました。
2日目のテンションロス
4日目のテンションロス
8日日のテンションロス
11日目のテンションロス(雨の日使用)
16日目のテンションロス
22日目のテンションロス(ベストな状態です)
31日目のテンションロス
素人ガット張りだと、安いガット張り機のことが多いので、どうしてもテニスショップで使うプロ仕様のストリングマシン張りと比べると表示テンションよりも緩いテンションに張り上がり(下手なプロのストリンガーさんもいますが)、そこから大きくテンションロスすると思います。ラケット推奨テンションよりも緩いテンションで使い続ければ、上手いガット張りは固く感じると想像できます。また、緩いテンションでは、メーカーが公表している本来の性能が十分発揮されているかわからないところが問題だと思います。
自分は、色んなラケットやストリングを使ってみたい欲求があるので、テンション数値を周波数換算で客観的に測定して参考にしています。
アプリは、こちら。
RacquetTune - String Tension on the App Store
まとめますが、本来1人ひとり能力が違います。そして、ラケットやストリングは人それぞれ、ストリングのテンションは常に変化しています。ラケットやストリングに、ぼんやりした評価傾向はあるのかもしれませんが、十人十色の評価となるのが正しい姿です。道具に関する誰かの評価は、あくまで参考と考えた方が無難です。
ラケットは工業製品でありながらガット張りという手作業が加わるので、ラケットの完成度や施工という表現には違和感があります。車や自転車を完成度が高い製品の例とするならば、ラケットの完成度が高ければ高いほど、ドライビングテクニックのように個人の技量、ラケットワークのスキルがキチンとできるようになることが大切だと思います。当然ですが、ラケットメーカーは、ラケットの特性を技能レベルやプレースタイルにより作り分けて製造しており、一定の技術レベル以上でガット張りができれば、ラケットなりの性能を発揮させることができます。プロのストリンガーさんの自己満足ガット張りで、全てのインプレが素晴らしい評価だけというのは、何かのバイアスがかかっている(悪い評価は無かったことにして、良い評価だけ公表している)か洗脳され易いお客さんのヤラセ意見と考えるのが、論理的に判断ができる普通の人の反応だと思います。
因みに、テニスは自由なスポーツであるのに、正しい道具はこれしかない!これを使わない人はおかしい!と一神教のように勧めるテニスショップは、アレフ(旧オーム真理教)の新興宗教勧誘のようで、コメントをしている高学歴らしきお客さんも含め、なんだかなあと感じます。まあ、宗教とテニスショップの選択の自由は憲法で保障されてるから良いか(笑)。
インスティンクトS ウイズ テクニファイバー
インスティンクトS ウイズ イソスピード
ピュアアエロ ウイズ イソスピード