Regnirt-sorpの日記

a recreational tennis player's bible

同じラケットに異なるストリングを張ってわかったこと

先日ストリングの切れたヘッドグラフィンXTインスティンクトSが張り替えが終わり返ってきました。そこで、最初に張っているテクニファイバーのHDX Tour(マルチフィラメント、53p、右)と張り替えたブラックコード4S(ポリエステル、52p、左)を比較してみました。
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結論から言うと、ストリングの性質や打感が違うので、きちんと飛ぶよう打ち方を変える必要がありましたが、弾けば同じような軌道になったので、ストリングによるラケット性能の違いはわかりませんでした。

左のラケット(ポリエステル)は、コンタクトでラケットを投げる感じで、ボールとの接触時間を長く取るようにしましたが、最初、硬い感じがして、打ち方を変えるまで使えませんでした。

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上の動画のようにコンタクトでラケットがボケないよう、ゆっくり加速しています。
右のラケット(マルチフィラメント)は、ストリングが柔らかいこともあり、どんなスイングでも、スィートスポットに当てるだけで簡単に上手く飛びました。

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ラケットによって推奨ストリングはありますが、ストリングによって性能が変わる不完全なラケットをメーカーは作らないと考えます。もしかしたら、ストリングによっては、技術を調整しなければ使えないのかもしれませんので、ラケットが使える柔らかいストリングを選択して良かったと思います。ポリエステルはラケットが難しくなりますが、打感に関しては良くなっています。

テニスは、ボールの最高速度や飛距離を競うスポーツではありません。一人ひとりのフルスイングでスィートスポットに当てた時にきちんとコートに収めることのできる確率が高いラケットが、一人ひとりに合う良いラケットと言えます。今回の経験で、選択したラケットを優しく使えるストリングがわかると、色んなストリングが評価できると思います。

ラケットを使い易くするにはチューンナップする方法があります。人に合わせるラケットをカスタムラケットと呼びますが、店頭販売のつるしラケットは不完全だとしてカスタムラケットを推奨するお店が少なくないです。重さやバランスの組み合わせで、個人に合うラケットの黄金比があるかもしれませんが、メーカーの意図したラケットとは違うラケットになっています。カスタムチューンナップを論理的に考えれば、多分ラケットが不完全ではなく、人の能力の方に問題があるんでしょう。その証拠が、任意団体認定資格者がいるカスタムラケット推奨店のラケット購入者への無料技術指導や指導書の配布でしょう。弘法以上は筆(道具)を選ばずを認識したうえで、弘法未満に分不相応な道具を売りつけている疚しさからの行為ですね。そんな付け焼刃でテニスが上手くなれば、日本人からATPトッププロがもっと出現するはずですが、そうではありませんよね。

ストリングのインプレで、よくストリングを変えたらスピンがかかり易くなったとか、球速が上がったとかを目にすることがあります。私的見解ですが、ストリングを変えてもラケット性能は極端に変わらないので、ストリングの硬さ等によって、ボールが上手く飛ぶようにラケットの使い方を変えましょう。

その他気になったことですが、重ねてみるとラケットヘッドの形が違うのが良くわかります。
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こだわりのお店だとストリングを張る前のラケットフレームの形を維持していると聞いたことがあります。画像のように重ねると違いがわかります。測ってみると、右のラケットは左のラケットに比べて、幅は約0.5cm短く、ラケット全長は約0.5cm長くなっていますが、メーカーの想定範囲内なのか、動画の通り使用に問題はありません。(笑)。