Regnirt-sorpの日記

a recreational tennis player's bible

グラフィンXT スピードレフプロ

今日の練習で使ってみましたが、事前インプレで想像したとおり秀逸でした。打ちながら笑みがこほれました。ラケットの違いがわかるまともなガット張りをしてもらっている(している)人で、来シーズングラフィンXTシリーズを使う人は異口同音に絶賛すると予想しています。

同じスペックの旧グラフィン エキストリーム ライトと比べ、グラフィンXT スピードレフプロは数ランク上のラケットでした。グラフィンXTシリーズを使った後では旧グラフィンシリーズはもう使えない位の劇的なラケットです。
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HEAD Tennis - Products - Racquets - Tour-speed - Graphene XT Speed Rev Pro

ヘッドは安全にテニスができる世界の国のプレーヤーに新開発ラケットを通じて幸せを届ける多国籍企業としての責務を果たしています。新製品でそれまでの製品を陳腐化させるアップル社の営業手法をテニスラケットメーカーがやる勇気に感動しました。来年もナンバー1プレーヤーはヘッドのラケットを使っていると予想してます。

ただし、日本でグラフィンXTの確実な効果を最も安価で体験するには、海外正規品の推奨ガットが適切に張られた工場張り上げ済みで出荷されたラケットを購入するしかありません。

ブログでヘッドのラケットの製造工程のYouTubeを紹介したことがありますが、製品品質と性能をチェックするためガットを張り上げていました。多分、客観的なテストのためのスタンダード(基準)の標準的な張り方があるはずですが、ジュニア用ラケットや一般用ラケットを張り上げ済みで販売するなら、その手順で張られたラケットが出荷されていると考えるのが合理的でしょう。

話は変わりますが、どんな最新ラケットを入手しても、テニスを始めてから今日まで私の周りでテニスをしている知り合いが、ラケットを褒めたのを聞いたことがありません。今日一緒にテニスをした人にグラフィンXTの話をしましたが、全く関心ありませんでした。

その理由を想像してみます。

日本の気候は高温多湿です。この環境はガット張り上げ済みラケットにとっては過酷なので、日本全国のテニスショップでフレームとガットを別々に買って張るのが一般的となっています。

そのおかげで日本国内でラケットフレームで販売されてきた恐らく99.7%は適切に処理されなかったと思います。

テニスをしている人数分、誰もが勝手なことを言うのは、いいラケットの絶対基準を誰も知らないまま、最初使ったラケットとの相対的な評価しかしてこなかったのが原因と言えます。

このため、新型ラケットに期待する日本人テニス愛好家はほとんどいません。その代わり、現在使っているラケットを市販ガットで本物にしようと妄想する歪んだ青い鳥探しをするプレーヤーが少なくありません。

残念ながら、その方法では一生かかっても青い鳥に巡り会うことはありません。ラケットの正しい基準を知る方法は、必要以上のお金と時間を使って希少なUSRSAのラケットテクニシャンのラケットサービスを体験するか、安価な最新張り上げ済みラケットを使うことしかないかもしれません。これらのラケットを使うと、何を張るかより、どうやって張るかが重要なのがわかります。

確認の方法はUSRSAのラケットテクニシャンか工場張り上げ済みラケットしかないのは少し寂しいですが、日本ではこのレベルの張り方を越える人がいないことは、国内テニス愛好家誰もが絶対に認めたくない不都合な真実でしょう。

でも、基準となるラケットを知ることは、ガット張りを頼めるテニスショップ選ぶ時や自分でガットを張る時の絶対基準になります。道具を気にしない人やフラットのボールしか打たないと決めている人には全く関係ありませんが(笑)。