フォアハンドでトップスピンを掛けるには正しいラケットパス(ラケットの軌道)をスイングする必要があります。FeelTennisのサイトからヒントとなる基本練習のスライドショーを作ってみました。
スライドは全部で8枚で、向かって左は側面から、右は正面からのアングルです。フォワードスイング開始が1枚目です。スライドショーはラケットとボールコンタクトはありませんが、この間のラケットスピードが速く、動画からラケットにボールが当たっている静止画像を作れませんでした。
この練習は壁でやるのに適しています。ボールにはフルコンタクトせずに、ラケットはとにかくゆっくり動かします。ラケットで反動をつけてしまうとトップスピンは絶対に掛かりません。上手くできるとフルコンタクトしたくなりますが、その気持ちを抑えて、ゆっくりスイングしてラケットパワーがボールに伝わるのを感じることが重要です。
スライドの1枚目はフォワードスイングのスタートです。練習はここから開始でゆっくりコンタクトに向かいます。ニュートンの揺りかご(5〜6つの鉄球を使ったオブジェ)のようにボールコンタクトで真っ直ぐラケットを移動させて当てるとエネルギーをボールに移動する感覚がわかるようになります。
トップスピンは、ラケット操作ではなく、膝の曲げ伸ばしの上下動を使うことで可能になります。参考にしたサイトでは、この動作を大地からのバワーを使うと表現しています。
ラケットは最初のラケットの位置から回転運動ではなく直線的に移動しています。このため、ボールとのコンタクトポイントではラケット面はボールの進行方向と垂直になり接触時間が長くなります。これでコントロールしやすくて強いボールとなります。
それに対して、テイクバックからの回転運動によるラケットの反動を使って打つ方法では、ボールスピードは上がりますが、ボールの進行方向に対し面が垂直に当たらないので、ボールコントロールが難くなります。当然縦方向のスピンは掛かりません。
フォワードスイング開始から膝を曲げ、フィニッシュまで膝を伸ばしていきます。これがスピンの原動力となります。
コンタクトゾーンでのラケットの直線的移動のとき、最小限の力で飛ばすことでラケットのエネルギーがボールに移動するのがわかります。脱力しているとコンタクト後にラケットは勝手にフィニッシュに移動するので、次の動作のために、できればラケットを持つ手と反対の手でキャッチします。
この練習でスピンを掛ける感覚がわかるので、エッグボールが打てるようになるはずです。
バックハンドが両手なら、1枚目のスライドと同じようなラケットの位置でスタートして、フォアハンドと同じ要領でスイングすれば簡単にトップスピンが掛かります。
綺麗なトップスピンが掛からないのは、ラケットスピードが速すぎるのと、コンタクトポイントでラケットがボールに真っ直ぐ当たっていないのと膝の曲げ伸ばしを使っていないのが原因です。
ラケットを最初の位置から真っ直ぐ当てるのと同時に膝の曲げ伸ばしでボールコンタクトして、ラケット移動のベクトルを強化しなければダメです。