Regnirt-sorpの日記

a recreational tennis player's bible

旧モデルを買うという選択

2015モデルが各ラケットメーカーから発表されています。開発力のあるメーカーのラケットなら、年内は出荷本数も少なく入手困難な場合でも、欲しいスペックがあったら、即断して購入したほうが、来シーズンを希望に満ちたものにできると思います。

最新ラケットに歩調を合わせて進化するテニステクニックのトレンドには全く興味がなく、重さとバランスと値段でラケットを買い替えする人は、最大定価の半額まで下がる旧モデルのラケットを買えばいいと思います。

次の画像は、現行のヘッドグラフィンスピードPROです。前モデルはインネグラでした。その前は新登場でマイクロジェルから進化したノーマルユーテックでした。ヘッドラケットのプロダクトラインにスピードとインスティンクトが登場したのは新素材導入からでした。ブログに最廉価のノーマルユーテックのスピードエリートを大人買いしたのも記憶に新しいです(笑)が、もう使っていません。旧モデルを使う意義は、当時はこれでも良かったんだなあと感慨にふけるためだけにしかありません。
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グラフィン導入前のユーテックやその前のマイクロジェルは、強度は高くてもしなるラケットという評価でした。グラフィンの導入で、以前は公表がタブーだったラケット重量バランスの不都合な真実を改良したと宣伝しています。使ってみると宣伝通りグラフィン以前のラケットとは全く別物になっているので、旧モデルと同じようには使えません。

来シーズン、ジョコビッチ選手やマレー選手等が活躍すれば、さらに強度を増したグラフィンXTの優位性が確実になり、ラケットの使い方も変わっていくと想像しています。

トップ選手の使用率の高いウイルソンも改良の方向性は同じだと思います。ただ、強度対コストでグラフィンに遥かに勝る素材を導入できてないので、強く宣伝していないだけかもしれません。同じ強度なら後発で差異化しないトップブランドウイルソンならではの悩みのような気もします。

ラケットに軽くて強い素材を使う現在のラケット改良のトレンドは、今シーズン現役プロプレイヤーに福音だったと思います。欧米選手よりかなり体力的に劣るアジア人がグランドスラムのファイナリストになることを想像できた人はどれだけいたでしょうか。

錦織選手の才能と努力は素晴らしいですが、道具(ウイルソンラケットやガット)の進化の恩恵が全くなかったとは言いきれません。来シーズンの最新モデルを使わない選択をすれば、2017年のモデルチェンジのときは、ラケットやテニステクニックのトレンドから4年遅れの現状維持になる自分を想像したくありません。

昔、テニスショップでガットの張り方で新モデルと同等になると言われ、何本も旧モデルのラケットを買いました。今考えるとそれはテニスショップの在庫一掃に貢献しただけでした。

ガットの張り替えで、最新モデルチェンジしたラケットが旧モデルと同じバフォーマンスであると一般の消費者に発言させているテニスショップがあります。これは明らかに詐欺だと思いますが、製造メーカーはどう考えているのでしょうか?

もし、旧モデルで十分であれば、写真の2013モデルは2012年末から発売しているので、グロメットと最初から巻いてあるリプレイスメントグリップが2年以上経過しています。とりあえず早めに交換したほうがいいですね。

プレースタイルがLike Prosにもかかわらず、旧ラケットを選択しようとしているなら、人生は思ったより短く、お金よりも時間が大切な場合があることを知って欲しいです。