身体的な技法の修業は、長尺パターのグリップ先端を身体に密着させて支点とし、パッティングストロークを行うアンカーリングの身体技法を発見するような『自分の身体にはこんな部位があって、こんな働きをするのか』という気づきが繰り返し起こります。
思い込みの場合もありますが、その制御法は稽古に先立つ段階では全く予見されないものが多いです。
テニスで言えば、プロのフォアハンドの身体の使い方を真似して修得することでしょうか。
プロの身体の使い方は静止画でわかるとおり、素人には理解不能です。やればわかりますが、最初の段階では全く打てなくなります。無理な身体の動かし方によっては故障の原因になりますし、試合では間違いなくカモにされます。
毎日稽古はやめませんでしたが、自分がフォアハンドでこんなボールが打てるとはやり始めた頃には想像すらできませんでした。
素振り何回とか、壁打ち練習何時間という反復を繰り返した強化の結果到達するものではありませんので、稽古とか修業と言う言葉でしか言い表せません。
フォアハンドが打てるようになったきっかけは、科学的な根拠のあるスチーム105Sとの出会ったことが大きいですが、ただひたすらプロの身体の使い方を真似する稽古による修業的アプローチという非科学的な方法は重要です。