Regnirt-sorpの日記

a recreational tennis player's bible

簡単にガットを切ってしまうのはなぜか?

ウイルソンスチーム99S/105Sプロモーションビデオの高速カメラ撮影によるガットのスナップバックの動画に答えがあります。一言で言うとラケットの使い方が間違っているからです。その部分だけを切り取ったは動画はここ

 

動画は、ラケットの性能テスト用装置にラケットを設置して、ボールを下からスイートスポットに打ち出してガットがどのような変化をしているかわかる映像です。

 

普通のラケットと比べ、スチームSシリーズのスナップバックが増加しているということは大きな問題ではありません。スナップバックしているのはメインストリング(縦糸)で、ほとんど動かないガットはクロスストリング(横糸)です。

 

ウイルソンさんがこの動画をプロモーション用として公開しているということは、ガットをこのように動くことを前提にしてラケットが開発されているということです。そうすると、プレイヤーは、動画のような動きを再現するようなラケットの使い方ができないと、性能を発揮することができないということになります。

 

普通のラケットではスナップバックの量が少ないため、スチームSに比べてスピンをかけるのには技術が必要なことがわかると思います。

 

さて、本題に入ります。動画でメインとクロスのストリングはどう動いていますか?ほとんどメインしか動いていませんよね。何回ボールをぶつけるとストリングが切れるかわかりませんがとしたら、切れるとすればおそらくメインストリング(縦糸)ですよね。でも、ストリングの動きをみてるとそんなに簡単に切れるようには思えませんが、クロスストリング(横糸)がメインストリング(縦糸)よりも早く切れることは絶対にないことがわかります。

 

このブログを読まれたあなた(現時点ではまだ数十名(笑))はメインストリングとクロスストリングのどちらが切れますか?読者に限らず、日本人愛好家はクロスストリングが切れる人が圧倒的に多いと思いますが、それは多分メーカーの開発意図を全く無視したラケットの使い方をしているからだと想像できます。恐らくスイングフォームとラケットの使い方に決定的な間違いがあると思います。

 

この動画を公開しているウイルソンさんはすごい太っ腹です。スピンをかけたい人は、プロのストリンガーさんが弄りやすいラケットにオリジナルガットを張ったものよりは、スチームSを正しいフォームで使う方がはるかに近道であると私は思います。