Regnirt-sorpの日記

a recreational tennis player's bible

グリップ フィッティング

今日は、知り合いのテニスサークルに飛び入り参加させてもらいました。私も年齢を四捨五入したら100歳ですが、参加者は、私より一回り以上も上の老(若なし)男女それぞれ6人の12人でした。ダブルス練習を毎週2回やっており、今回は室内コート1面を4時間貸切でした。休憩ベンチには、コーヒー、お菓子や自家製のキュウリの漬物等が準備され、茶話会サロンも兼ねていました。中には、足が痛い、手首が痛い、といった前期高齢者ならではの問題を抱える人もいましたが、室内1面コートで、男ダブ、女ダブ、混合ダブの5ゲームマッチを時間まで続けました。知らない人に混じってでしたが、楽しく、怪我なく、あっと言う間の4時間でした。

テニスのシングルスは、体力的にもジュニアから20歳台の若者が中心になります。しかし、ダブルスは、グランドスラムではシニアのマッケンロー選手等が参戦するレジェンドオーバー45もあり、生涯スポーツですな(笑)。

平成も終わる昨今、グランドスラムATPやWTAツアーの試合放送やプロの技術情報は、メディアやインターネットサイトから発信され、特に画像等に関する情報量は、プロアマ問わず、昭和とは比較にならない程増えています。それにもかかわらず、日本全国の愛好家の集うテニスサークルの皆さんは、試合は見てもスイングは参考にしません。昭和のテニスブームあたりから始めた愛好家の高齢化は進み、サービス、フォアハンド、バックハンド、ボレー、オーバーヘッドの全てにおいて、誤った練習の積み重ねと加齢により「本格派のテニスとは全く質の違うボール」度合いが益々進行していくようです。それでも、測ったようにコート内にキチンと収まる無回転のロブを打ちながら、高齢化の進むメンバーの皆さんが楽しくプレーしていらっしゃるのを見てると、誰にもそれを責める理由や権利はないと感じます。

テニスを始めた8年前から、未だに本格派を目指していますが、当時から最近まで国内テニス愛好家が打ってくる「全く質の違うボール」を上手く打てませんでした。テニスを始めた頃のイライラの原因は、自分が目指している本格派と全く違う「全く質の違うボール」を上手く打てないことで、自分のペースがおかしくなることでした。当時入っていたテニスサークルは、皆が打つそんなボールに嫌気がさして、2年目に辞めました。今回の練習で、自分の目指す本格派に一歩近づいたのか、「全く質の違うボール」に上手く対応ができるようになったのに気がつきました。もしかしたら、もっと違う別の質になってしまったのかもしれませんが、そんな過去からの苦手を断ち切ることができたと思います。知人からは、ボールの質が若い!と言われ、嬉しかったです。誰とご一緒しても楽しくなってしまうのは、そんなボールが打てるようになったからかもしれませんね(笑)。

 

ボールへの対応が良くなったのは、手作り室内練習器具を使ったコンチネンタルグリップの練習のおかげです。加えて、ラケットのグリップサイズの太いのを購入して、そのグリップサイズがフィットしている影響が大きいので、そのことを書いておきます。

 

経験的にG3の良さに気づいたのは、一昨年です。

バボラピュアアエロのグリップサイズ - Regnirt-sorpの日記

 

試験的に実際に使っていたラケットのグリップ交換をした話。

返ってきました。 - Regnirt-sorpの日記

 

ネット販売の並行輸入の人気ラケットにはG3以上のサイズの在庫が豊富ですが、国内正規品のラケットを量販店探すと、G2やG1以外のグリップサイズは高い確率でお取り寄せになり、実際には、私よりも手が大きい人も、仕方なくG2を使うことになります。

本来なら合わないグリップにわざわざ合わせてしまったことによる弊害は、多くの愛好家に見られる醜いフォームや故障であり、顕在化してしまうと不可逆的です。しかし、グリップが合わないことがわかっても、ラケットメーカーによっては、グリップ交換(パレット)タイプではなかったり、グリップ交換に伴う、メーカー非純正のリプレイスメントグリップ使用に納得できるエビデンスがなかったりします。極々一部のお店で、独自技術でグリップを加工したラケット販売やお店でグリップ交換をしてくれますが、多くのお店では、交換工具を完備したメーカーの指定先に送って、やってもらうようです。グリップサイズの交換ができると言うだけで、日本では全く認知されていないメーカーのラケットを積極的に宣伝するお店もあります。グリップ交換は、劣化交換が主ですが、メーカーが自社のラケットが万人向けに使い難いと認知しており、ラケットをチューンナップするために販売している可能性もあります。ところが、グリップを交換できないラケットは、グリップサイズを幅広く用意し、グロメットは耐久性の高い素材を採用して、次のフルモデルチェンまでの数年間、ストリングの張り替え以外はメンテナンスフリーとした、ハブラシのようにコモディティ(日用品)化したディスポーザブル仕様になっています。

昔からの工場製造ラインを使用するメーカーは、短い間隔でのフルモデルチェンジができないため、初期のプロトタイプで採用したラケットグリップ交換のタイプを継続せざるを得ません。創業当時の志は高くても、以降、製品開発費、デザイン開発費、販売促進活動費をかけないツケは、昔のままのラケット性能、古めかしいデザイン、誰も使わないのでネットでインプレや販売店がヒットしない等、弊害だらけのラケットという結果になっています。入手困難ラケットには理由があります。消費者的には、周りの人が誰も使っていないラケットは、テニスのモチベーションが下がります。道具にお金がかからないだけでは、消費者へのインセンティブは低いです。テニス文化に限らず、文化を創造したり、享受する人達は、水だけを飲んで暮してはいないはずです。

 

グリップフィッティングをネット検索すると、検索結果の上位は、グリップサイズの選び方でした。手の平の長さを測るだけなので、これが最も簡単なグリップフィッティングの方法です。自分の適正サイズを知って、ラケットを選べば、テニスの入口での過ち(合わないラケットの購入)を避けることができます。ただし、大手メーカー(ウイルソン、バボラ、ヨネックス)のグリップ形状の規格は、全て正円ですが、メーカーによって(ヘッド)は、シリーズ(ラジカルシリーズ)でグリップ形状の規格を楕円にしています。楕円グリップを正円グリップバレットに交換したり、グリップを再形成したりする方法がありますが、メーカーの意図したラケットデザインではなくなります。楕円のグリップは、慣れない人はどんなに時間をかけて練習しても慣れないので、初めて握って違和感があれば、ずっと気になるので、おススメしません。

 

Measure Grip Size - Tennis Warehouse

 

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たまたま、家にあったインチ表示のある物差しで、自分の手の平を測ってみました。他の人と比べて手は大きくないと思っていましたが、4.5インチありました。これは、グリップサイズG4の長さです。G3のグリップにオーバーグリップテープを巻いて、実際のサイズがG4になっているのでフィットしていると思います。ラケットのグリップサイズは簡単に小さくすることができないですが、大きくても小さくても過ぎるのは良くないでしょう。

今回、コートでマッチ練習していないときに、誘ってくれた知人とこれまで使ったラケットの話もしました。知人は、たくさんのラケットを購入しており、私と同じラケットマニアというのを知りました(笑)。話の中で、知人はグリップサイズG2を使っていますが、ポリエステルストリングを張ったラケットを使うと、練習後に手首に痛みが出るとのことでした。私のラケットのグリップサイズが太い(G3)のが直ぐにわかったので、G1のグリップを使っていたとき、同じ症状があり、G3にグリップ交換したら少なくなった話をしようかなと思いましたが、余計なお世話と思ったので、しませんでした。

小さいグリップサイズだと、フォアハンドでコンチネンタルグリップやイースタングリップの薄い握りにするとボールを打った際に肘に違和感があり、自然とセミエスタングリップで握るようになります。グリップサイズが合っていないために、ニュートラルポジションでの厚いグリップで準備したり、薄いグリップで握るショットが打てなかったりします。私が長い間上手く打てなかった原因は、不適切なグリップサイズだと確信しています。

 

測定した自分の手の平のサイズより小さいグリップを使う弊害について語るのは、儲けを重視して、全ての老若男女向けに一律G2サイズを推奨発売している日本では、訴訟に発展する可能性があり、タブーなので、この辺にしておきます。

 

参考  オーバーグリップテープの巻き方

ナダル選手の巻き方を参考にして巻いたら、ラケットワークが劇的に改善し、ミスが減りました。

How to rewrap OverGrip on Tennis Racquet like Rafael Nadal - YouTube

 

 

あとがき

張り替えしてから1ヵ月(張り替え時テンション約52ポンド)経ちました。

 

今回の練習前日のストリングテンション(周波数換算値)

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練習後のストリングテンション
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練習後のストリングテンションは若干下がっており、まだ伸びしろがあるかもしれません。ポリエステルストリングなので、スピンも良くかかるうえ、メインストリングのノッチングもまだありません。